「最近、ショートパットが全然入らない…」「イップス気味で打ち出すのが怖い…」 そんなあなたにこそ試してほしいのが「中尺パター」。
本記事では、プロゴルファーも信頼する中尺パターの打ち方を、構え方・ストローク・グリップなどに分けてわかりやすく解説します。
パターの悩みを克服し、スコアアップを目指したい方は必見です。

中尺パターの打ち方とは?プロが語る基本と応用
中尺パターは、通常のパターとは構え方も打ち方も少し違います。
安定したストロークを実現するためには、「支点の使い方」や「左手主導の感覚」がポイントです。
以下で、プロの視点から正しいフォームとコツを詳しく見ていきましょう。
中尺パターの構え方とアドレスの基本
中尺パターは長さが37〜40インチと長めで、構える際の前傾姿勢は浅めになります。
これにより目線が高くなり、ラインの全体像をつかみやすくなるのが特徴です。
構えのポイントは以下の3点です:
- 前傾は浅め、背筋を軽く伸ばす
- 両肘は軽く曲げ、脇を適度に締める
- 目線はボールよりやや内側(頭の真下を意識)
この姿勢により体幹が安定し、ブレにくい構えが作れます。
ただし左脇を締めすぎて体に密着させると、アンカリング違反になるので注意が必要です。
左手主導のストロークで安定性アップ
中尺パターは「手打ち」を抑え、振り子のようにストロークすることが理想です。
そのためには左手を支点として固定し、右手で押し出すようにストロークするのがポイントです。
プロも実践する基本イメージは以下の通り:
- 左手はグリップエンド近くを握り、動かさない
- 右手は軽く添えて、肩でストロークする
- 「真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す」を意識
この打ち方なら手首がこねられず、方向性が安定します。
「オートマチックに打ちたい」という方には特におすすめの方法です。
イップスに効く!中尺パターの握り方と支点の使い方
中尺パターの最大の強みはイップス対策にあります。
右手主導のストロークでは緊張で「打てなくなる」ケースが多くありますが、
中尺パターでは左手を支点として安定させることで、手先の不安定さを抑えることができます。
具体的には以下のような握り方がおすすめです:
- 左手はグリップの上部(グリップエンド付近)をしっかり握る
- 右手は親指と人差し指の股でシャフトを挟むように握る
- 両手の間隔はこぶし1つ分が目安
このように握ることで、手首がロックされ余計な動きが出にくくなります。
結果的にストロークが一定になり、「打ち出す怖さ」が減っていくのです。
アームロック式ストロークの特徴とコツ
近年話題のアームロック式は、中尺パターの長さを活かした新しいスタイルです。
左前腕にシャフトを沿わせてグリップすることで、手首の動きを完全に排除できます。
プロの間でもデシャンボー選手をはじめ多くが採用しており、再現性の高いストロークが可能になります。
練習が必要ですが、イップス気味の方には特に効果的な打ち方です。
中尺パターのメリットとデメリット|使いこなすためのポイント
中尺パターは、イップスに悩むゴルファーやストロークの安定感を求める中級者にとって、非常に強力な武器になります。
ここでは実際に使用したプロの声や特性を踏まえ、メリットとデメリットの両面から中尺パターを分析していきます。
中尺パターのメリットとデメリット|使いこなすためのポイント

中尺パターがショートパットに強い理由
ショートパットのミスに多いのは、手先のブレやインパクトのゆるみです。
中尺パターは重さと長さがあるため、ストローク中に余計な手の動きが入りにくくなり、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ打てるのが特徴。
特に「左手主導で支点を固定する構え」をすれば、プレッシャー下でも安定したインパクトが可能に。
プロの間でも「ショートパットに悩む人ほど、中尺は救世主」と言われるほどです。
距離感が合いにくい?慣れるまでの注意点
一方で、中尺パターはヘッドが重く、ボールが転がりやすいため、最初は「オーバー気味」に打ってしまう人も多くいます。
従来の短尺パターと比べると距離感のチューニングに慣れが必要です。
そのため、導入初期は練習グリーンで10球以上の距離別パット練習を行い、タッチの出方を確認することが大切です。
「転がりすぎるから合わない」ではなく、「慣れれば武器になる」ことを理解して使いましょう。
中尺パターの使用がルール違反になるケースとは
中尺パター自体はゴルフルール上で禁止されていません。
ただし、2016年以降はアンカリング禁止ルールが施行されており、クラブを体に固定する打ち方(腹や胸に当てる)はNGです。
正しい使い方を守れば、中尺パターも公式競技で合法に使用できます。
特にプロの間でもR&A公式ルールを遵守したフォームで使用されており、安心して練習できます。
長尺・短尺との違いから見える中尺の適性
短尺パターは操作性に優れ、感覚派には向いていますが、プレッシャー下では手首がブレやすくなります。
長尺パターは安定性が高い反面、構えが特殊になりがちで、適応に時間がかかることも。
その点、中尺パターは安定性と操作性の中間に位置し、「感覚も活かしつつ、ストロークも安定させたい人」にピッタリの一本。
プロ・上級者はもちろん、パターに迷いを感じている中級者にも適した選択肢といえます。
プロゴルファーの中にも、中尺パターを活用してパターイップスを克服し、安定したストロークを手に入れた選手は少なくありません。
ここでは、実際のプロの使用例から、中尺パターの使い方とその効果を学びましょう。
プロに学ぶ中尺パターの打ち方と活用術

ファウラーやデシャンボーに学ぶ中尺パターの握り方
2023年に話題となったのが、リッキー・ファウラー選手の「グリップ余らせスタイル」。
彼は17インチの長いグリップをあえて下の方で握り、上部を余らせることで、支点の安定化と振り子ストロークの精度向上を実現しています。
またブライソン・デシャンボー選手は「アームロック式」を採用。
パターを左前腕に沿わせて固定し、手首を完全に排除したストロークを行います。これはイップス対策としても非常に効果的です。
彼らに共通するのは「安定性を重視した握り方」と「再現性の高いフォーム」。
この2つの工夫こそ、中尺パターを最大限活かすヒントとなります。
大江香織プロの打ち方に見るイップス克服のヒント
日本の女子プロ大江香織選手は、パターイップスに長年悩んだ経験を持ちます。
そんな彼女が辿り着いたのが「中尺パター×独自スタイル」でした。
彼女の打ち方は以下のような特徴があります:
- 左肘を直角に曲げ、グリップエンドを左手でしっかり握る
- 右肘を体に軽く当て、右手は薬指と中指でクラブを挟む
- 「打てる」こと自体を第一優先にしたスムーズな動き
このスタイルにより、「構えたら自然と打てる」フォームを確立。
イップスに悩む多くのゴルファーにとって、非常に勇気を与えてくれる実例です。
プロが実践する練習法とストロークのコツ

プロが中尺パターを導入する際には、徹底したフォーム練習を行います。
特に意識するべきポイントは以下の3つ。
- グリップ位置を一定に保ち、同じ支点をキープする
- 両肩の動きだけでヘッドを動かす意識
- ラインに沿って「真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出す」
中尺パターは、単なるギアの選択肢ではなく、ストロークに安定をもたらす「再現性の高い武器」です。
とくにショートパットのミスに悩む方や、イップスの兆候がある方にとっては、ゴルフ人生を変える大きなきっかけになるでしょう。
練習ドリルとしては、5球連続で同じ距離に転がす練習や、両足を閉じて打つことで体幹のブレを減らす練習などが有効です。
プロも行っている基本に忠実なトレーニングこそ、最短で結果に繋がる方法です。
まとめ

中尺パターの打ち方を身につけてパターの悩みを解消しよう。
また肩を上下に動かす「縦のストローク」を採用する選手も多く、特にショートパットの安定感が抜群です。
本記事で解説した「構え方・握り方・ストロークのポイント」「プロの実例」「練習法」を実践すれば、中尺パターを味方にするための第一歩が踏み出せます。
大切なのは、あなた自身に合ったスタイルを見つけること。
ぜひこの記事を参考に、実際にクラブを握って試してみてください。
そして、「入らないパター」から「決まるパター」へ、進化を感じてみてください。
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以上参考になれば嬉しいです。
「今ここから、すべてが始まる。」
本日もありがとうございました。