ゴルフシャフト選びで悩んでいませんか?
とくに人気の「ベンタスシリーズ」は、PGAツアープロも多数使用する高性能シャフトとして注目を集めています。
でも実際には「ブルー・ブラック・レッドの違いがよくわからない」「自分のスイングに合うモデルが知りたい」と迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ベンタスシャフトの特徴・モデルごとの違い・最適な選び方をわかりやすく解説。
ドライバーの性能を最大限に引き出すためのヒントを、現役ゴルフコーチやショップ定員の経験を活かした目線でお届けします。
ゴルフシャフト「ベンタス」の特徴と魅力とは?

ベンタスシリーズとは?人気の理由とツアー使用率
ベンタス(VENTUS)シリーズは、アメリカのシャフトメーカー「Fujikura(フジクラ)」が開発したツアープロ向けシャフトです。
特にPGAツアーでの使用率が非常に高く、ローリー・マキロイやコリン・モリカワなども愛用しています。
その人気の理由は、驚異的な直進性と安定性。ミスヒット時でも球のバラつきを抑える性能が評価されています。
Velocoreテクノロジーとは?直進性が高まる仕組み
ベンタスシリーズ最大の特徴が「Velocore(ベロコア)テクノロジー」。
これはシャフト内部に複数の高弾性カーボンを配置し、インパクト時のねじれやたわみを最小限に抑える構造です。
これにより、芯を外してもフェースの向きが安定し、方向性と初速が維持されます。
Velocore搭載モデルにはシャフトにしっかりロゴが入っており、見分け方のポイントにもなります。
2024年最新モデル「ベンタスTR」と過去モデルの違い
従来モデルに加えて登場したのが「VENTUS TRシリーズ」。TRは「Tour Rated(ツアーレイテッド)」の略称です。
従来のVelocore構造に加え、中間部の剛性を強化したことで、さらにスイング中のねじれを抑制し、インパクトの安定感を向上させています。
スイングテンポが速いゴルファーや、フェースの開閉が大きい方にはTRの方が合うケースもあります。
▶公式サイト:Fujikura Ventus公式
ベンタスブルー・ブラック・レッドの性能比較と選び方
ベンタスブルーの特徴|バランス型で扱いやすい定番モデル
「とにかく安定感を求めたい」そんな方におすすめなのがベンタスブルーです。
このモデルは中調子でしなりのバランスがよく、捕まりすぎず、叩いても暴れにくいのが特徴。特に中〜高速のスイングスピードの方に人気があります。
実際に使ってみると、「インパクト時のフェースの向きが安定してミスが減った」「飛距離よりも方向性を重視したい人に合う」といった声が多く聞かれます。
ヘッドスピードが43〜47m/s前後のゴルファーなら、6Sや6Xがちょうどいいフィーリングになるでしょう。
ベンタスブラックの特徴|強いインパクトと低スピン性能
「球が吹け上がるのが嫌だ」「もっと叩いても暴れないシャフトが欲しい」
そんな悩みを抱える方には、ベンタスブラックが最適です。
このモデルは元調子でしなり戻りが非常に少なく、強弾道で低スピン。プロ仕様ともいえる設計で、ハードヒッターが安心して振り切れるシャフトです。
ただし、しなりを感じにくいため、ヘッドスピードが45m/s以上ある方向けです。
ベンタスレッドの特徴|高弾道で捕まりが良いシャフト
「球が右に出やすい」「もっと高弾道でキャリーを稼ぎたい」
そう感じるゴルファーにはベンタスレッドがおすすめです。
先中調子のこのモデルは、自然なつかまりと高打ち出しを両立しており、つかまりすぎを心配せずに振り抜けます。
特に、フェード傾向のプレーヤーやシニア層にも扱いやすい設計です。
TRシリーズの特徴と通常モデルとの違い
各カラーには、通常モデルに加えて「TR(ツアーレイテッド)モデル」が用意されています。
TRモデルは中間部分の剛性を高めてあり、シャフトの動きをより制御しやすく、フェースの開閉を抑えやすいのが特徴です。
たとえば「TRブルー」は、通常のベンタスブルーよりも芯に当たりやすくなったという声が多く、フェード・スライスが減ったと感じる方も多いです。
スイングタイプ別|あなたに合うベンタスはこれ!
あなたのスイングタイプに応じて、選ぶべきベンタスは異なります。以下を目安にしてみてください。
- 叩きに行くタイプ: ベンタスブラック、TRブラック
- リズム重視・バランスタイプ: ベンタスブルー、TRブルー
- ゆったりスイング・スライス傾向: ベンタスレッド、TRレッド
「何となく」で選ぶのではなく、スイングの傾向や球筋に合わせて選ぶことで、飛距離・方向性ともにベストパフォーマンスが引き出せます。
ヘッドスピード別|おすすめフレックスと重さの目安
ベンタスを選ぶ際にはフレックス(硬さ)と重量も非常に重要です。以下を参考にしてください。
ヘッドスピード | おすすめスペック |
---|---|
〜40m/s | Ventus Blue 5S / Red 5R |
40〜45m/s | Blue 6S / TR Blue 6S |
45m/s以上 | Black 6X / TR Black 6S・6X |
「ベンタスは全体的に硬め」と言われているため、初めて使う方は普段より1ランク柔らかめのフレックスを選ぶのも一つの方法です。
ベンタスシャフト購入前に確認すべきポイント
日本仕様とUS仕様の違いに注意
ベンタスシャフトには「日本正規品」と「US仕様(OEM・純正挿し)」が存在します。
とくにTaylorMadeなどのクラブに純正装着されている「Ventus Blue w/o Velocore(Velocoreなし)」モデルは、まったくの別物です。
Velocore搭載モデルはシャフトにロゴが記載されており、手元〜先端まで高弾性カーボンがしっかり使用されています。
購入時にはVelocoreマークの有無・スリーブの種類・正規品かどうかをしっかり確認しましょう。
リシャフト費用とスリーブ対応クラブの確認
ベンタスは単体購入が基本のため、クラブへ装着する際には工房などでのリシャフトが必要です。
リシャフト工賃はお店により異なりますが、スリーブ付きで44,000円前後(工賃込)が相場です。
現在主流のヘッドスリーブ対応クラブ(Ping、TaylorMade、Callaway、ミズノなど)には、スリーブ付きベンタスが販売されています。
あらかじめ自分のクラブのメーカーと適合スリーブを確認してから購入しましょう。
他社シャフトとの違い|テンセイやスピーダーとの比較
他の人気シャフトとの違いも比較しておきましょう。
- テンセイ(TENSEI)シリーズ: 全体的にしなり感があり、スムーズなスイングに合う
- スピーダーNX: 高初速と弾き感重視。軽快なフィーリングが特徴
- ベンタス: ねじれを抑えた直進安定性と方向性重視
ベンタスはどちらかというと叩きに行くタイプや芯に当てたい中上級者向けですが、
TRモデルやレッドなら、比較的幅広い層でも扱いやすくなっています。
【まとめ】ベンタスシャフトはこんな人におすすめ

最後に、ベンタスシャフトが合う人・合わない人をまとめておきましょう。
こんな人におすすめ | 別のシャフトが合うかも |
---|---|
飛距離より方向性を重視したい | 軽い振り心地でしなりを使いたい |
スイングスピードが速く叩きたい | スイングテンポがゆったりで非力 |
芯でとらえた時の強弾道が好き | 捕まりや高弾道を重視したい |
シャフトはクラブ性能に直結する非常に重要なパーツ。
正しいモデル選びが、スコアアップの第一歩になります。
以上参考になれば嬉しいです。
「今ここから、すべてが始まる。」
本日もありがとうございました。